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金平糖ルーシェ

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2/14~2/27


笑顔の金平糖ルーシェ

こんにちは、私はルーシェ。金平糖職人を目指す見習い妖精よ。美味しい金平糖、お一つどうぞ!今日のはとっても自信があるの!

魔法の国にある妖精の森のお菓子工房で、金平糖職人見習いとして働いてるの。毎日甘い香りに包まれて、とっても幸せよ!

私、まだお仕事を始めたばっかりで、失敗もたくさんしちゃうんだけど、毎日がんばってるの!

私たち妖精が小さくて驚いた?リスさんやネズミさんと同じくらいの大きさなの!

お菓子工房で一緒に働く妖精のお友達も、お菓子を買いに来てくれるお客さんも、みんないい人ばっかりよ!



失敗したお菓子は、工房のお仕事が終わったら自分で食べているのよ。だって、食べてあげないとお菓子が可哀想だもの!

今日、工房で見習い卒業試験内容の発表があったのよ。これに合格したら、本当の金平糖職人になれるの!

試験の内容なんだけど、自分だけのオリジナルの金平糖を作ること・・・ですって。私にちゃんとできるかしら?

金平糖職人になれたら、将来お店を持ちたいなって思ってるのよ。色んな味のカラフルな金平糖をたくさんお店に並べたいなぁ。

毎日一生懸命、オリジナルの金平糖について考えているんだけど、いいアイディアってなかなか浮かばないものなのね・・・。



いっそ、お砂糖じゃなくてお塩を使った金平糖を作ってみるっていうのはどうかしら?・・・そうよね、ダメよね。

お菓子工房のお友達にも相談したんだけど、みんなそれぞれ試験の内容が違うから、一緒に考えるわけにもいかないの・・・。

お散歩したらいいアイディアが浮かぶかしらって思ったんだけど、なかなか簡単にはいかないわね!

最近、夜眠る時にも金平糖のことで悩んでうなされているみたい・・・朝目が覚めるとあまり眠れていない感じがするの。

今日、図書館へ行く予定なのよ。何かいい資料が見つかるかもしれないって、お菓子工房のお友達からアドバイスをもらったの!



あなたは何の本を探しに来たの?図書館の本ってこんなにたくさんあるのね・・・全部読んでいたら、おばあさんになっちゃいそう・・・

ああ、ありがとう司書さん!この本さがしていたの!これくらいなら、何日かあれば全部読めると思うわ。

本を読んでいたら、珍しいお菓子の材料をまとめた資料を見つけたわ!これを参考にしたら、何かアイディアが浮かぶかも・・・?

見て見て!素敵な写真・・・!ああ、こんな素敵なお菓子・・・作ってみたいな・・・。

ねえ、あなたはどんなお菓子が好き?



もしよかったら、アイディア出しを手伝ってくれないかしら・・・?

わ~嬉しい!ありがとう!あなたって優しいのね!

お菓子作りには、お砂糖が大切よね・・・。えっ?珍しいお砂糖を使ってみたらどうかって!いい考えね!

本に載っていた珍しいお砂糖の材料、サッカロンっていうらしいの!可愛い名前ね。

妖精の谷にだけ生息しているサッカロンは、とても珍しい花なんですって。その花に宿る結晶を使うと、とても美味しい金平糖ができあがるらしいわ!



サッカロンがなぜ珍しいかって・・・?

お菓子工房の見習い仲間から聞いたの。サッカロンって、100年に一度咲く花なんですって・・・!

よし!サッカロンを探しに、妖精の谷へ行くことに決めたわ!

え・・・?ついて来たいの・・・?サッカロンを見てみたい・・・?

・・・いいわよ!じつは私も一人で行くのは不安だったの!



隣のおばあちゃんに留守の間のお家のことを頼んでくるわ!

それじゃあ、出発しましょう!

妖精の森には、妖精以外にもたくさんの生き物が住んでいるのよ。あ、ほら!リスさんが美味しそうにどんぐりを食べているわ!

リスさんが美味しそうに食べているのを見ていたら、私もお腹が空いてきちゃった。

そろそろお弁当・・・食べちゃおうかな・・・でも、まだまだ妖精の谷までは遠いし、今食べちゃったら後でお腹が空くかも。



今、ぐーってお腹がなっちゃったの・・・もしかして、聞こえた?恥ずかしくって顔が熱くなっちゃう・・・。

あ!川が見えてきたわ!ちょっと疲れちゃったし・・・あそこでお昼にしましょう!

見て!川の中、お魚さんがたくさん泳いでいるわ。こんにちは、私ルーシェ!よろしくね。あっ、飛び跳ねてお返事してくれたみたい!

お弁当の中身、大好きなものばかり入れてきたの。クローバーのサンドイッチと、はちみつをたっぷりかけたスコーンと、木苺のゼリー!美味しそうでしょ?

川が流れていく音を聞きながら食べるお弁当って、とっても美味しい!お魚さんが跳ねる音がリズムになって、まるで音楽みたい!



ごちそうさまでした!お弁当、とっても美味しかったわ。お腹いっばいで、なんだかちょっぴり眠くなってきちゃったかも・・・。

あっ・・・そうよね、ごめんなさい。急いで妖精の谷に向かわなくっちゃね!

あら、お魚さんにカエルさん。一体どうしたの?えっ、この葉っぱの船に乗ってもいいの・・・?

葉っぱの船を作ってもらったから、妖精の谷までとっても早く向かえそう!ありがとう、お魚さん!カエルさん!

船の上は川の流れでとっても揺れるけど、それもなんだか楽しく思えちゃうの!冒険してるって感じがして、ワクワクするわね!



あっ、あそこに見えてきたのが妖精の谷?どんな所なのかしら・・・?

妖精の谷、ようやく着いたわ。妖精の森と同じようにたくさんの妖精たちが住んでいるみたい。

親切なおじいさん妖精が、お茶をごちそうしてくれるんですって!

100年前にサッカロンを見つけたのは、おじいさんだったの・・・!?

おじいさんも私と同じ金平糖職人をしていたなんて、びっくりだわ!



100年前に見つけたサッカロンは、とっても美味しい金平糖の材料になったのね・・・!

サッカロンを100年前に見つけた場所へ案内してくれるの?ありがとう。おじいさん!

この大きな洞窟の中でサッカロンを見つけたのね・・・。

全然見つからないわ・・・やっぱり、とっても貴重なお花なのね。

でも私、諦めないで探すわ・・・!



あれっ?今、何かが光ったように見えた気が・・・。

諦めなくて、本当によかった!何かが光ったと思ったけど、サッカロンに宿ったお砂糖の結晶の光だったみたい。

これがサッカロンの花・・・!とっても綺麗・・・

結晶からは甘い香りがするわ。これを材料にしたら、今までにない夢のような味になるわね!

おじいさん、ありがとう!これで美味しい金平糖ができるわ!

さぁ、帰りましょう!妖精の森のみんな、これを見てきっと驚くわ!



試験の日まで時間がないわ。早速サッカロンを使って金平糖を作りましょうか!

作っている間も、サッカロンからは甘くてとってもいい匂いがするの。幸せな気分になっちゃう!

完成!とってもおいしいものができたわ!

あなたのおかげよ!お手伝いしてくれてありがとう!

やったぁ!試験合格よ!これで私も今日から胸を張って金平糖職人を名乗れるわ!

できあがったサッカロンの金平糖をみんなにおすそ分けしたら、みんな笑顔で喜んでいたわ。妖精の谷のおじいさんにも届けないとね!



魔法の金平糖ルーシェ

こんにちは、私はルーシェ。金平糖職人の妖精よ。美味しい金平糖、ぜひ味わっていってね!

私、見習いを卒業して自分の金平糖のお店を持ったのよ!

お店の常連さんがたくさんできて、毎日とっても忙しいけど、凄く楽しいの!

最近、ちょっと気になることがあるの・・・毎日来てくれる常連さんなんだけど、なんだか元気がないみたいで・・・。

私もできるだけ話しかけたり味の感想を聞いたりしてみたんだけど・・・寂しそうな顔をするばっかりで。



どうしたらいいかしら・・・。えっ、常連さんが笑顔になる金平糖を作ったらどうか・・・ですって?とてもいい案ね!

金平糖職人なんだから、元気のない人に笑って欲しいなら美味しい金平糖を作るしかないわよね!

あの人が笑顔になるのは、何味?何色・・・?

金平糖って色々な味があるでしょう。妖精も人も動物も金平糖も、それぞれ色々だから毎日が楽しいのよね!

考えていても仕方ないわよね、常連さんに直接好きな味を聞いてみるわ!



いらっしゃいませ!・・・あぁ、丁度よかった・・・待っていたんです!

お客様なのに・・・いきなりごめんなさい。

お客様にお聞きしたいことがあって・・・。どんな場所で生まれ育ったんですか?どんな物が好きですか?

へぇ・・・お客様の故郷って、素敵な所なんですね!

最近、元気がないように見えたのだけど・・・えっ?そんなことないですか?



今日の営業時間もそろそろ終わりね。お店が終わったら、食べたら笑顔になっちゃう金平糖の研究をしなくっちゃ!

結局、あの人の元気がない原因はわからなかったけれど・・・。

お菓子作りって、自分が食べる物を作る時も楽しいけど、誰かに食べてもらう物を作っている時はもっと楽しいわ。

今日はもう遅いからここまでにしましょう。あなたも、ありがとう。

明日も来てくれるの?嬉しいわ。ありがとう・・・!



寝不足でも毎日変わらずお客さんは来るんだから、シャッキリしないとね!

それじゃあ、また明日!

今日は近くでお祭りがあるから、金平糖を売りに行くのよ。

いらっしゃいませ、金平糖はいかがですか?甘くて美味しくて、食べると嬉しくなっちゃう金平糖です!

あら、随分遠くからお祭りに遊びに来たんですね。昔、ここに住んでいたから、懐かしくなって来てみたの?



お祭りの音楽が流れて来たわ。この音楽もとっても懐かしい?お祭りで売っているお菓子の味も?

楽しい思い出って、人を笑顔にする力があるのね・・・!

あの常連さんを笑顔にするヒントをもらったかもしれないわ。

育った場所、食べてきた美味しいもの・・・きっとみんなの心の中にも笑顔になる思い出ってあるのよね。

私はこの妖精の森にずっと住んでいるから、ここから離れて暮らすなんて想像したこともないわ!



私のお母さんもあばちゃんも、そのまたおばあちゃんも・・・ずーっと、この妖精の森で生まれ育ったの。

故郷の思い出って、何にも変えられない大切なものよね。

あの常連さんの故郷って、どんな場所なのかしら・・・。

あの人を笑顔にする金平糖は、一体どんな味・・・?

難しいかもしれないけれど、やってみなくちゃわからないわよね!



お散歩していると、いいアイディアが浮かぶ気がするのよね。

最近、笑顔になる金平糖のことばかり考えているの。

お菓子に魔法をかけて、たくさんの人を幸せにできたら素敵!

魔法を使うことができるお菓子職人って、ちょっと憧れるわ。

試作品を作ってみたけど、なんだか違う気がする・・・。



魔法は使えないけど、私もあの人を笑顔にしたいなって思うの。

あの人が笑顔になってくれる金平糖って、どんなのかしら?

こんにちは、司書さん。また図書館のお世話になりに来たわ!

常連さんの故郷について、本で調べてみたけれど・・・素敵な場所ね。

海が近くにあるのね。どんな感じなのかしら?あなたは知ってる?



私、海を見たことがないから、想像するだけでワクワクしちゃう。

本をめくる度に、金平糖のレシピのイメージがどんどん湧いてくるわ!

レシピはもう頭の中でできあがっているから、材料を揃えに市場へ行こうと思うの。ついてきてくれる?

こんにちは。この果物、美味しそうね!

あら、この果物・・・さっき本で見たのと同じ!



甘酸っぱくて美味しい!

さっき考えていたレシピじゃ、なんだか少し物足りないかも・・・。

そうだ!この果物を使って・・・ああ、レシピがどんどん頭の中に湧いてくるわ!

まるで、魔法みたい・・・!

誰か一人のために作るお菓子って、ドキドキしてきちゃう。あなたにもそういう経験、ない?



なんだか夢心地で、作っている間中、ずっと魔法にかけられているみたい・・・!

金平糖、あっという間にできあがっちゃった!あなたも一つ、食べてみる?

この金平糖・・・あの人は喜んでくれるかしら?よかったら、あなたの意見も聞かせて。

いらっしゃいませ!美味しい金平糖、いかがですか?

あっ、お客様・・・あの、いつもお買い物してくれて、ありがとうございます!



いつもの金平糖の他に・・・今日はお客様にプレゼントがあるんです。

特別な金平糖なの。お客様に、笑顔になって欲しくて・・・。

あっ金平糖がキラキラと輝きだして・・・とっても綺麗・・・!

これは花の香りね・・・?不思議・・・目の前がお花でいっぱいに・・・。

たくさんの励ましの声や優しい笑い声が聞こえてくる・・・これって、お客様の故郷の風景?まるで魔法みたい・・・。



あっ、お客様・・・いつの間にか笑ってくれてる!

故郷を離れて寂しくて、元気をなくしていたんですね。

ありがとうだなんて、そんな・・・!

また金平糖、ぜひ買いに来てください。とびきり美味しいのを作りますから!



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