王室インク師オリーブ

 
最終更新日時:


10/17~10/30

王室インク師オリーブ

おい、そこのオマエ、なにをそんなところで立ち往生している・・・じゃまだ!
まったく、この忙しい時に・・・キョロキョロと、どこを見て歩いている!
は?道に迷った??知らん!お前、その手に持っているのは地図ではないのか?それを頼れ!
私は急いでいるんだ!お前に構っている暇など・・・というか・・・お前、宮廷内では見ない顔だな?
誰の許可を得てここに入ってきた?ここをリーリヤ様の宮廷園だとわかってのことか。


一般人は許可がない限り、立ち入りを禁じられているはずだ。
なに?宮廷に仕えるインク職人の仕事を手伝いに来た・・・?
ほう、でがお前が・・・
話には聞いている。今日、見習いのインク師が研究室を訪ねてくるとな。
ふん、丁度ネコの手も借りたいほどに忙しかったところだ。


私の名はオリーブ。王室インク師オリーブだ。
お前が先ほどからキョロキョロと探し回っていたのは、私の研究室だろう。
方向が真逆だぞ。地図も読めんのか。はぁ・・・先が思いやられる。
忙しいから人を寄越せとは言ったが・・・逆に仕事が増えるようではかなわんぞ・・・
まぁ、いい。お前の力量がどれ程のものかは知らん。興味もない。


とにかく先ほども言ったが、今はネコの手、獣の手でも良いから借りたいくらいなのだ。
お前の手は、どうやら獣よりはマシな形をしているようだからな。使ってやる。ありがたく思え。
さぁ、はじめるぞ!この広大な宮廷園にある植物、全てを搾取する。ついて来い!
染料になりそうなもの、そうでないもの、全てだ!早急に仕事にかかれ!
いいか、くれぐれも丁寧に搾取せよ。くれぐれも、な。


ここはリーリヤ様ご自慢の宮廷園なのだ。採取後の見栄えが悪くならないよう、細心の注意を払え。
は?なにをそんなに急いでいるのか、だと!?
・・・お前、なにも聞かされずにここに来たのか・・・?
というか、お前、この国の人間ではないのか・・・!?
この国の人間ならば、知らないはずがない!!


もうすぐリーリヤ様に御子がお生まれになるのだ!国をあげて祝賀ムードだというのに・・・
ま、まさか、お前、リーリヤ様のことも、知らない、というのか!?
眩暈がしてきた・・・リーリヤ様は、この国を統治されている、リーリヤ3世殿下その人のことだ!!
この城の主、この国の王であらせられる。
一体お前は、どこまで世間知らずなのだ・・・未来からやって来たとでもいうのか・・・?


近隣の国々でも、我が王の御名を知らない者などいないぞ。
まったく・・・今の話、聞かれたのが私で幸いだったな。
過剰な王室贔屓の方々もいらっしゃる。その方々に聞かれたら、どうなっていたことか。
最悪の場合、不敬罪で処刑、なんてこともあるかもしれんぞ・・・
まぁ、そのような理不尽は、王自らがお止めになるだろうがな・・・あの方はそういう方だ。


私の説明も足りてなかったな。すまない。あまりにも世間知らずが過ぎるお前のために、説明をしてやろう。
おい、手は止めるな。仕事をしながら、耳だけ傾けろ。そのくらいできるだろう。
我が国はこの世界で2番目に広大な領土を所有する国だ。百合の大帝国と呼ばれている。
リーリヤ1世様の御代、彼の王は「豪腕王」と呼ばれ、そのお力で、広大な領土を得られたのだ。
それからご子息のリーリヤ2世様を経て、現王のリーリヤ3世様の御代が今だ。


そして私の一族は、リーリヤ1世様の時代からずっと、歴代王に、この宮廷に仕えている。
宮廷インク師として名高い一族、王族の方々からの信頼もあつい。
だから私は、常に一族の名に恥じぬ仕事ぶりを求められているのだ。気を抜くことは許されない。
そして、もうすぐ王に御子がお生まれになる。しかも、王室専属の占い師によると、お生まれになるのが子息だというではないか!
もちろんご令嬢であったとしても、めでたいことに変わりはない。だが、やはり王家の血を引く男児!!


これほど幸せなことはない!!
私はご子息誕生の祝いに、特別なインクを作らねばならぬ。それが王室付きインク師の勤めなのだ。
リーリヤ様の一族はな、皆、ご自分だけの特別な色のインクをお持ちなのだ。
我が一族は、王の一族が誕生された際、お生まれになった御子が一生お使いになるインクを作る。
その方だけが使うことを許された、世界にたった1色のインクを作るのだ。


インクの色だけで、どなたの署名か、わからなくてはならない。我が一族は重大な責任をおっているのだ。
インクは、お生まれになった際、命名式で使われる。そして、お隠れになった際の、最期の署名にも使われる。
文字通り、一生モノのインクなのだ。だから、ただ美しい色を作ればいいというものではない。歴史に長らく残らねばならない。
最高の色、鮮やかな色彩!そしてなにより、お生まれになる皇子の気性に合ったものでなくては!!


実際にはな、現王や、お后様、そして民の想いを色にするのだ。
御子に、どういう王に育って頂きたいか。どういう御代を築いて頂きたいか。
その想いを色にするのだ。
ちなみに、リーリヤ1世様のインクは、赤色だった。王自らが望んで、赤色にされたと聞いている。
我が一族に伝わる書には、1世王のインクの色は、王自身の血そのものの色であると記されている・・・


近隣の国々は、リーリヤ1世様の署名を、血の署名と呼んで恐れたそうだが・・・
我が一族は、その赤は、戦闘や恐怖を意味するものではないと記録している。
畏怖を意味する赤色ではなく、王の決意、情熱の色であると。私もそう思っている。
この国はリーリヤ1世王の強大な力によって、ここまで領土を広げられたのだ。
今現在に至るまで、民が豊かに、幸せに暮らせているのも、すべて1世様のお陰というもの・・・


ん?現国王の色は何色なのか、と?
ふふ、現王の色はな。真夏の空のような、澄んだ青色だ。
これは私の父の作品でな。本当に素晴らしいものだと思う。
王のご気性にも、とても合っているのだ。そう・・・気さくで明るく・・・
私が幼い時分には父子ともども、現王にたいそう可愛がって頂いていてな・・・


王にとって、今度お生まれになる御子が第一子なのだ。
それまで、なかなか子宝に恵まれなくてな。
それだからか、幼い私のことを、その、本当の息子のように可愛がってくださって・・・
いや、すまない。今のは忘れてくれ。不躾にも程があるな。
とにかく!御子がお生まれになると聞いて、私は本当に嬉しくて仕方がないのだ。


ただ・・・今回献上する御子のインクも・・・私は、父が作るものとばかり思っていた・・・
この機会に、父のインク作りの技を、その背を見て学ぼうと、そう意気込んでいたのだが・・・
・・・王は、是非私に作ってほしいと・・・昨晩、わざわざ私を呼び出されて・・・お命じになったのだ・・・
だから!私はこの仕事を、なんとしても完璧に仕上げなくてはならぬのだ・・・!!
王のご期待に添う、素晴らしい仕事ぶりをみせなくては・・・


はっ!!!しまった、つい熱弁をふるってしまった・・・!
すまないな。お前のことをとやかく言う資格なし、というやつだ。
さぁ、仕事に戻ろう。最高のインクを作るには、最高の素材を集めなくては・・・
ああ、どうかお元気で聡明な御子がご誕生されますよう・・・
祈りをこめて、必ずや、最高のインクを作ってみせよう。


探求のインク師オリビエ

やっと来たか!お前だろう!今日から私の助手として配属された見習いインク師というのは・・・!
待っていたぞ。さっそく作業に取りかかってくれ。時間がないんだ。
染料の搾取は終わっている。あとは煮詰めて、繊維を抽出してから魔力を・・・
ああ、名乗りもせず・・・矢継ぎ早にすまなかったな。
私はオリビエ。探求のインク師と呼ばれている。宮廷のお抱えインク師だ。


ん?聞いていた名前と違う?ああ、もしかして、「王室インク師オリーブ」の元へ行けと言われてきたのか?
はは。そうか。混乱させてすまない。それは私のあだ名だ。
「オリーブ」という名は、現王であらせられるリーリヤ3世様が私につけて下さったあだ名だ。
現王は少々、お茶目な・・・いや、その、ユーモラスのあるお方なのでな。
私は小さい頃から父と共に王家に仕えているせいか、現王との関りも長く・・・


「オリビエ」だと呼びにくいから、と。幼い頃に付けて頂いた愛称なのだ。
未だに王はその名で私を呼ばれるので、少々恥ずかしいのだが・・・まぁ、王がそう呼びたいのであれば、私はそれで構わない・・・
お前はオリビエと呼べよ?本日より師弟の関係になるのだからな!
さぁ、仕事に戻ろう。もうすぐリーリヤ3世様に御子がお生まれになる!
噂によれば、お生まれになるのはご子息だと言うではないか!


王家の血を引く男児だ!国をあげての盛大な祝いとなるだろう。
そして、私とお前は、今から皇子誕生の祝いに献上するインクを作るのだ。
責任重大だぞ。心して作業せよ!なにせ皇子が一生涯使うインクだからな。
お前も知っているだろう?王家の習わしを。
命名式の際に使用したインクを、生涯ご自身の署名に使用されるのだ。


私のような王室付きのインク師は、この仕事をするためだけに仕えているようなもの。
ここで失敗すれば、一気に信用を失ってしまうだろう。
リーリヤ1世様の御代から長らく仕えてきた我が一族の名に恥じぬ仕事をしなくては!!
私はこちらで魔力の調節をしている。お前は染料の方を頼む。
ふふ、驚いているのか?魔力付きのインク作りを見るのは、はじめてのようだな。


王室の方々が使うインクというのは、ただのインクではないのだ。
魔力を宿したインク。インクの持ち主以外が使おうとしても、このインクは発色しない仕組みになっているのだ。
偽の署名などが出来ぬように、そういう細工を施すのだよ。
命名式の際、お生まれになった御子の指先から、ほんの一滴だけ、御身の血を頂いてインクに混ぜる。
そこにきてようやく、このインクは本当の意味で完成品となるのだ。


この魔力調整はお前にはまだ早い。まずは基礎である染料の抽出作業から・・・
・・・ほう、お前、なかなか腕が良いな・・・もちろん、まだまだ私の足元にも及ばぬが・・・筋が良いことは確かだ。
鍛錬を積めば、良いインク師になれるぞ、きっと。
ああ、やはり人手が増えると、心強いな・・・
・・お前が来てくれて、助かった。お陰で良いインクが出来そうだ。


仕事量だけの問題ではない。こう、ひとりきりで研究室に籠ってインク作りをしているとな・・・
重圧に、押しつぶされそうな瞬間があったのだ・・・
なにせ、リーリヤ3世様のご子息、第1皇子様のためのインクだ・・・
この仕事を仰せつかった時からずっと、気を張りつめっぱなしで・・・
ご成長されれば、リーリヤ4世として、この国をお治めになる方だ。


その方が生涯使われるインク・・・私は、ずっとこの仕事をする日を夢見てきた。
拝命したときには、歓喜に手が震えたよ。ついにこの日がやってきた、と。
けれど、実際、インクを作りはじめてみると、悩ましく行き詰ることばかりだった。
最高のものを作らなくては、と躍起になって・・・もう何度失敗作を生み出したことか。
私にはもう無理だと、投げ出して、王室から逃げ出したいと思った日さえあった。


だが、今日、お前が来てくれて、こうして私の話は聞いてくれて・・・
それだけで、心というのはは軽やかになるものなのだな。
今まで、インク作りへの情熱だけで生きてきたから・・・こういう感覚は初めてだ。
探求に探求を重ね・・・インク作りの技術は確かに磨かれたが・・・
それと引き換えに人付き合いというものをないがしろにしてきてしまった・・・


今回、私に助手をつけることを提案されたのは、リーリヤ様なのだ。
私が人嫌いであるという噂を聞きつけて、案じて下さったのだろう。
実際は、別段、人嫌いというわけでもないのだが・・・まぁ、この無愛想だ。人が寄ってくるようなタイプではないことは自覚している。
お前は、物怖じせず、私と話してくれるな。その・・・ありがとう。
仕事中はもちろん、師として厳しく指導するつもりだ。だが、仕事以外の時間は・・・


なんというのかな・・・そう、そうだ。友、として・・・私の側にいてくれると嬉しい。
友、か。少し気恥ずかしい響きだな。ふふ。
すまなかったな、私が急げと言ったくせに、手を止めてさせてしまった。
さぁ、仕事を続けよう。お前のお陰で最高のインクが作れそうな気がするよ。
リーリヤ4世様のためのインク・・・最高の一品を作り上げてみせようではないか。
未来永劫、リーリヤ王家一族の繁栄を願って・・・!


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