星屑のソルシエ
9/16~9/29
流星のソルシエ
なんだい？キミたちは。ボクの魔法の餌食になれよ。
ボクの世界征服の邪魔だなぁ・・・。
世界征服なんてさせない？ボクを止める気？
ふふっ・・・面白いね。
キミたちと少し遊んでやるよ。
ボクに意見するなんて馬鹿じゃないの？
ボクが子どもだから？ボクを見た目で判断すると痛い目を見るよ。
ちょっとボクが油断したからっていい気になるなよ。
ボクを子ども扱いしたことを後悔させてやる。
魔法アカデミーを１年で首席卒業した実力を見ろよ！
子どもは子どもらしく？ボクは大人より強いよ？
ボクが大人より強いなんて大げさだって？
強くなきゃ、世界征服なんて考えないよ。
世界征服する理由？教えるもんか。
キミたち、意外にしぶといね。
少し手抜きをし過ぎてたかな？
キミたちも結構強いな。
ボク相手にここまでやるなんて想定外だ。
キミたち、見どころあるよ。
今まで出会った奴らよりは、マシだ。
キミたちなら世界征服の理由を教えてやってもいいな。
何から話すか戦いながら考えるよ。
そうだな・・・世界征服の理由・・・世界が退屈だから、かな。
くだらないかな。でも、世界の方が、くだらないだろ？
今までボク強いやつなんて存在しなかったんだ。
親も先生もクラスメイトも、ボクの顔色を見てビクビクしてる。
こんな世界には飽き飽きさ。
おっと！隙あり、だよ。
やっぱりキミたちは、そう簡単には勝たせてくれないようだね。
ははっ！戦いって、こんなに楽しかったのか。
もうしばらくの間、ボクを楽しませてくれよ！
ボクを倒したら世界を救えるよ。
頑張ってね。英雄さん。
ほら、まだ隙がある！
・・・だめだよ。そのままのキミたちじゃ、駄目だ。
本気を出したボクよりも強くなってよ・・・。
ボクはまだ本気じゃない。
今の君たちのままじゃ、本当のボクに勝てない。
キミたちじゃ、ボクを止められない。
ねぇ、本気でボクの世界征服の邪魔をする気？
本当はボクとなんか戦いたくなかった？
ボクと出会ったのが運の尽きだよね。
でも、ボクはキミたちを逃しはしない。
だって、ボクの邪魔をしようとしたんだから。
ボクの邪魔をするなんて絶対に許さない。
キミたちって本当に馬鹿だよね。
無謀なことに挑んでさ。
無茶した挙げ句、傷つくなんて・・・本当に馬鹿だよ。
誰も止めてくれなかったの？
ボクの世界征服は誰も止めなかったよ。
だってボクは誰よりも強かったから。
キミたちにボクを止められるのかな？
本当にボクを止められたら・・・いいのに。
ボクを止めて・・・くれよ。
キミたちなら、できるかもしれない。
ボクを止めるなんて無理だよね。
・・・。もう、キミとボクだけになっちゃったね。
お願いだからボクを止めてよ。
ボクのことを叱ってよ、ボク・・・こんなに悪いことをしてるんだよ？
誰にも止めてもらえないまま、ボクだけだどんどん強くなって・・・ねぇ、ボクはこれからどうなるの？
・・・なんてね。キミなら少しはって思ったけど・・・やっぱりキミも他の大人と同じだったね。
あーあ、つまんない。つまんない！つまんない！つまんない！！
決めた。ありったけの魔力を込めて、キミのことをぶっ壊してやる。泣いたって叫んだって、止めてなんかあげないんだから。
いくよ。・・・業熱の流星よ・・・破壊の彗星よ・・・厄災の全てを焔に変えて、彼の者を灼き尽くす煉獄となれ・・・”メテオ・イクスプロジオ”・・・！
・・・
・・・はぁ、はぁ・・・嘘、だろ・・・？
どうしてボクの攻撃を受けて立っていられるの？これまであんなに苦戦してたのに・・・
え？「防御と回避に集中しながら、ボクが力を使いきるのを待ってた」？そ、そんな卑怯な・・・？
「卑怯なのが大人だ」って？きっ聞いてないよ！・・・う、うわぁ、こっち来るな！弱ったボクを、どうするつもり！？
・・・・・・・・・いてっ。
で、デコピン・・・？そんな・・・ボク、悪いこと沢山したんだよ・・・？これぐらいの罰じゃ・・・
え？「次、世界征服なんて言い出したらこんなのじゃ済まないから」って？
ふ、ふん。キミの言いなりになんかならないよ。
次はもっと強くなって、キミのことを絶対に泣かせてやるんだから。
なあに？「楽しそうだね」なんて・・・そんなわけないだろ。
いい？キミも次までにもっと強くなっててよね。今度はズルい手を使わずに、ボクに勝てるぐらいにね。
「ズルいんじゃない、戦略だ」って？・・・ふふ、そうやってムキになるところ、”子供”っぽくって好きだよ。
・・・あーあ、久し振りに魔力をおもいっきり使ったら何だかスッキリしちゃったな。それに・・・
・・・キミにデコピンされたところ、何だかくすぐったいや。
それじゃあね、英雄さん。またボクと勝負してね。
彗星のソルシエ
あーあ、誰も止めてくれないから世界が手に入っちゃったじゃない。
”世界を手に入れる”っていうのがどういうことかって？まさか、王冠を被って王座に座るのが”世界征服”だなんて思ってないよね？
ボクが手に入れたのは世界の全てを操る魔道書。木も草も炎もヒトも、何でも思い通りに動かせる魔法の力さ。
王様だって、軍隊だって、ぜーんぶボクの思い通り。自分の見た目を変えるのも簡単さ。大人の姿にだって、女の子にだって、何にでもなれるよ。
キミのことだって動かせるよ。はい、座って。手はお膝。紅茶をどうぞ。クッキーはいかが？・・・あはは、操り人形みたいで面白いね。
さあ、世界をどうしよう。
世界を手に入れたいとは思ったけど、使い道までは考えてなかったなぁ？
それに、世界を手に入れたって・・・退屈なものは退屈だったし。
・・・飽きたら壊しちゃおっかな。なんてね。
ふふふ。キミの慌てた顔、ちょっとだけ面白かったよ。またね。
