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雲竜風虎のデュエル

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8/16~8/29


バトルくんのライバルです。→粛清王バトル

第一回スペボスバレンタイン5位 チョコ847個

第二回スペボスバレンタイン10位 チョコ2222個


燃える騎虎デュエル

おい、そこのお前。見慣れない顔だな。

もしかして・・・隣町からのスパイか?だったら容赦しねぇ。

虎牙王っ!スパイさんのご登場だ。徹底的にぶっ潰すぞ。お前も出せよ、自分のビースト。

なにしてるんだ。俺の『獄炎の虎牙王』はそんなに気が長いやつじゃねぇ。さっさとしないと消し炭になるぞ。

なんだと?ビーストを持っていないのか?あいつはなんでこんなやつをスパイに・・・。



え?スパイでもない、だと?こっちの早とちりだったわけか。―引け、虎牙王。

ちっ、てっきりあいつに送り込まれたのかと思ったけど・・・よく考えたらあいつがそんな姑息な真似、しねぇか。

来るならそのままカチこんできやがるからな。そして俺が返り討ちにする。

俺はデュエルだ。この街を仕切るチームのボスをやっている。

誰のスパイと間違えたかって?―バトルだよ。知らないか?隣町の守護神、バトルを。



あいつとは長い付き合いだ。ライバル?そんな甘いもんじゃねぇ。

バトルは俺の永遠の敵だ。いつも勝負は互角だったり、勝っては負けての繰り返し。

いい加減きっぱりと決着をつけてぇのにな。それもこれも、あいつに原因がある。俺はあいつを許さない。

なんであいつを目の敵にしてるかって?・・・その理由は・・・。

・・・いちごだ。



いちごだよ。ケーキの乗ってるいちご。わかるだろ?フツー。

小さい頃、ショートケーキのいちごを取られだ。俺は絶対に許さない。

あいつは楽しそうに『ごめん』のひとこともなく、俺のいちごを食べた。あいつのいちごはすでに食べられていた。

俺はそのとき復讐を誓った。そして俺は街を出た。

・・・それ以来、俺は満たされなくなった。仲間がパックのいちごを買ってきてくれても、違うんだ。



俺は!バトルに取られた!ケーキのいちごが食べたかったんだっ!!!

・・・それ以上でもそれ以下でもない。だが、あいつの取った行動は、俺に大切なことを教えてくれた。

この世は「取ったモン勝ち」ということだ。俺は・・・大切なものを・・・あいつに奪われたんだ・・・

そのことがきっかけで、バトルになった。そして互角の戦いはいまだに続いている。

バトルがそのことを覚えてるかって?



きっと何もかも忘れちまってるさ。俺と昔仲良かったことも、いちごのことも・・・。

うちのチームのルールは仲間を裏切らないこと。それと、人のいちごは絶対に取らないことだ。

なんだ?怖いのか、俺が、顔が引きつってるな。

・・・どうした。俺にくれるのか、そのアメ、「いちごキャンディです」って。

ふん、こんなもので俺が喜ぶとでも思っているのか?甘いな。



まあいい。ビーストは持ってねぇが、お前をこのチームに迎えよう。認めてやる。

うちのチーム名は、『STR』だ。覚えとけよ。・・・何の略か、だと?

そんなの決まってるだろう。『チーム・Strawberry』。だから『STR』だ。

俺は『チーム・ストロベリー』でいいと思ったんだが、仲間が恥ずかしいからやめてくれと泣きついてきた。

それで『STR』と略すことになったんだ。ちなみにバトルは『STREET』の略だと思っている。



なんだと?自分はギルドに所属しているからチームには入れない・・・だと?

ギルドがなんだ。それよりもうちのチームのほうが居心地いいと思うぞ。

多少上下関係は厳しいが、その分腕っぷしの強いやつが集まっている。

それに、うちのチームは硬派で通ってるからな。バトルとは違って、余計な戦闘はしねぇ。

だが、売られたケンカは必ず買う。そして勝つ。うちのチームに負け犬はいらない。



人間勝ち続けることはできない。負けたことがあっても、次は勝つ。その努力は惜しまない。

それができないやつは負け犬だ。負け犬と俺が見なしたら、チームを出て行ってもらう。

重要なのは、常にファイティングポーズを取り続けることだ。お前にはそれができる気がする。

もちろん、チームに所属するといいこともある。

シーズンになると、みんなでいちご狩りに行く。基本は採り放題、食べ放題になる。経費は俺持ちだ。



「ほのぼのしたチームですね」だと・・・?ふん、誤解するな。俺たちは狂犬だ。

一度噛みついた相手にはずっと食らいつく・・・負けを認めるまで決して逃がさない。

バトルのことだって、いつか謝らせてみせる。そして認めさせるんだ。自分の罪の重さを・・・。

あいつは今度、うちの港を狙っているらしいが、絶対に取られてたまるか。

いちごみたいに簡単に取らせてたまるかよ。俺はもう二度と、あいつに大切なものを奪われたくねぇ。



俺はいつか絶対にバトルを打ち負かす。そして今度はあいつの大切なものを奪ってやる。

お前は、俺のそばでその様子をじっくり見てな。



虎突猛進のデュエル

わぁ、待ってタイガ!その人を攻撃しちゃダメだって!!

・・・ごめんっ!大丈夫?ケガしていない・・・って、少し焦げてるね。ホント、ごめん。

タイガ、ダメだよ?この人はバトル相手じゃないんだから・・・。

あ、オレはデュエル。それとこっちは『獄炎の虎牙王』って言うんだけど・・・。

長いから『タイガ』ってあだ名で呼んでるんだ。それにこっちのほうがかわいいでしょ?



ホント、タイガが迷惑かけてごめん。なかなかオレに懐いてくれなくって、困ってるんだ。

君、ところでビーストは?見たところ持ってないみたいだけど・・・。

えぇっ!?持ってないの!?この街で持ってない人なんて初めて見たよ。

ビーストは、ビーストバトルの時に一緒に戦うための相棒みたいなものだけど・・・、オレにとっては弟みたいな感じかな。

そ!手間のかかる弟!生まれてすぐに父さんからもらったんだけど、反抗期なのかなぁ。



でも、もっと早く手なずけて、きちんと戦えるようにしたいんだ。バトルさんみたいにっ!!

うちのチームで一番強いのはバトルさんなんだ!すっごくかっこいいんだよ!

タイガは、もともと弱くて・・・オレもいじめられていたんだ。そこを助けてくれたのがバトルさんだったんだよ!

オレがタイガと泣いてたところにバトルさんが通りかかってさ。「弱いものいじめなんてだせぇからやめろ!」って。

そこにいたいじめっ子たちをクウガの炎で一撃!カッコよかったなぁ~・・・。



それでオレはバトルさんについていく決心をしたんだ。

今までお母さんに言われてピアノとかヴァイオリンばかり練習させられてたけど・・・それも全部やめた!

イメチェンで口にピアスも開けて、新しい『オレ』に生まれ変わったんだっ!!

だけど弱いのは今も変わらない・・・そうだ!君、オレたちの練習に付き合ってくれない?

ビーストを持ってなくても大丈夫だからっ!ねぇ、お願い!



やったぁ!ありがとう!じゃあ行くぞ!神技一体!

えへへ、どうかな?タイガが憑依したオレは。なんだか照れくさいね。

では、まずは上手に炎を吹く練習から!

君、オレの的になってくれる?すばしっこそうだし!

え、「それはムリ」?そっかぁ、じゃあ、あそこの木をターゲットにしようか。



行くぞ、タイガ!バーストっ!!

・・・って、わああっ!?全身に火がぁっ!!ああ、もうストップ、ストップ!!

ふう、炎の練習は命に関わるね。もっと基礎的なことがらにしよう。

タイガ、パンチ!!あのコンクリートを壊すよっ!!

・・・いぃったぁぁぁっ!!手がぁぁっ!!骨が折れたんじゃない!?



ちょっとタイガ!!ちゃんと憑依してるよねぇ!?なんでこんなことになってるの!?

オレ、こんなだといつまで経ってもバトルさんみたいになれないよぉ~!

いつかはバトルさんに認めてもらえるようね、即戦力になる男になりたいのに~っ!!

ぐすっ、ぐすっ・・・オレはダメな子なんだ・・・。

え?慰めてくれるの?「きっとバトルも昔は努力した。あとは経験・・・」そっか!経験か!



わかった!オレに必要なのは実践だっ!さっそく隣町のやつにバトルを挑んでこようっ!!

おいっ!お前、隣町のやつだな?オレとバトルだっ!!君のビーストは・・・。

ふふん、ウサギさんか!ウサギのビーストとオレのタイガだったら、絶対オレが勝・・・え?

ちょ、ちょっと聞いてないよっ!ウサギなのになんでそんなに強いの!?

ギャー!!炎はやめてっ!!熱いっ!!ともかく反撃を・・・!



だ、ダメだ!向こうのほうがすばしっこいっ!!こっちはタイガとの連携も取れてないし~っ!!

・・・まずい、このままじゃ負ける・・・オレ、本当にダメダメだなぁ・・・。

バトルさんに顔向けできない・・・あっ!今の炎・・・!

バトルさんっ!!助けに来てくれたんですねっ!!

クウガのバーストに雷獄の龍神王の攻撃・・・すごい、手加減なしだ・・・。



バトルさん!ありがとうございました!やっぱりバトルさんの強さは街一番だなぁ。

す、すみませんっ!「さん」付けはなしでした!あ、あと敬語も・・・。

ごめん、バトル。オレ、強くなりたくて、わざとケンカを売ったんだ。でも結果は散々。結局バトルがいないとダメだった。

いじめられていたときと同じだ・・・オレはまだまだだったんだね。

「お前はもっと強くなれる。俺が断言すんだから、もっと特訓に励め!」!・・・?



う、うん!わかったよ!実践を挑む前に、もっときちんと特訓する。タイガとも意思疎通できるようにする。

これからもバトルみたいになれるように頑張るよ!・・・助けてくれて、ありがとね。

・・・はぁ、緊張したー!!やっぱりバトルさんの前じゃ、まだ手が震えるなぁ。

バトルさんは仲間に上下関係はないから、さん付けや敬語はやめろっていうけど、それも慣れないね。

やっぱりバトルさんは、オレの憧れの人だから!それに、いつかは越したい相手・・・。



今回は失敗しちゃったけど、オレこれからも頑張るよっ!!

今日はありがと!次に君と会ったときは、タイガとのかっこいいビーストバトルを見せてあげる!!



雲竜風虎のデュエル

あ、キミ!危ないっ!!

・・・大丈夫?それにしてもいきなりビーストに襲われるなんて、ついてないね。

ビーストバトルを申し込もうとしたのかなぁ?それなのに相手は見当たらない・・・おかしいね。

ああ、ボク?ボクの名前はデュエルっていうんだ。キミはどうしてこの街に?見慣れない顔だけど・・・。

え?あのバトルくんと友達なの?今日は久々に会いに来たんだー。



バトルくんのお知り合いってことなら・・・遠慮はいらないね?

さあ、ビーストバトルのスタートと行こうか?『獄炎の虎牙王』っ!!

あはっ、びっくりしかたにゃー?さっき襲ってきたビーストがボクの隣にいるなんて。

驚くことなんてないよー?だってさっき襲ったの、ボクだもん。

ゴメンね?キミの実力を知りたくって、さっきわざと脅してみたんだぁ~♪



大したことなさそうでびっくりしたけど・・・それでもバトルくんのお友達なんだから、きっと本当は強いんデショ?

だからサァ、戦うの楽しみで、すっげー興奮してるんだよね!さっそくやろうよ、ビーストバトルをさぁっ!!

・・・あれれ?ちょっと、本気でやってくれないと困るんだけど!さっさとビースト出してよ!

え・・・ビースト、持ってないの?それってホント?嘘じゃないのー?

なにそれ、つまんないんだけど。バトルくんのお友達なんデショー?どうして持ってないの。



ボクはただ、熱いバトルを繰り広げたかっただけなのにさー・・・がっかりだよ~。

フツーの人じゃつまんない。やっぱりバトルくんじゃなきゃダメなのかなぁ~、ボク。

ボクはね、バトルくんが大好きなんだ!毎回血のたぎるような熱いバトルをしてくれるからさ。

だからバトルくんのお友達であるキミをボコボコにしたら・・・。

バトルくんはもっと怒って熱いバトルをしてくれるかな~と思ったんだけどにゃー。



バトルくんが本気を出すなら、ボクはどんなことだってやるよー!

なんでそんなにバトルくんと戦いたがるのかって?それは愚問だと思うけどなぁ。

ボクは、本気のバトルくんの顔が好きなの!あのブチ切れた表情、ゾクゾクするねー!

もともとはね、ボクもバトルくんと同じチームにいたんだよ。

でもボクはチームの規律を破っちゃったんだ。「仲間を裏切らない」ってやつ?



何言ってるの、って感じだったけどねー!強いメンバーがいたら、自然とバトルになるデショ?

チームでいることの悪い点は、バトルくんとガチな勝負ができないってことだよ。

だからボクはー、バトルくんが油断してるところを見て、チームのメンバーをボコボコにしてみたんだー。

そしたらバトルくん、怒るかなーと思ってさ。案の定、バトルくんは額に血管を浮立たせて激怒したよ。

そのとき初めて本気のバトルくんと戦ったけど、すっごく楽しかった!!まぁ負けちゃったけどねー。



結局チームは脱退させられたから、ボクは仕方なく隣町のチームのボスになったんだ。

ボクのチームはわかりやすいよー?最高に面白いバトルをするためには、どんな犠牲もいとわない。

ボスだろうが仲間だろうが、いつでも本気でバトルする。情け容赦は無用っ!

チームというか、烏合の衆?ま、ボクにとってはどっちでもいいんだけどね。

ボクは熱いバトルを望んでいるんだ。それができる相手は、今のところバトルくんひとりだけ。



ボクはね、バトルくんが泣いて謝るまで、戦ってみたいんだよねー。

彼が負けたら?もちろん、そのときはこの街を全部いただくよ?

逆に自分が負けることを考えたりはしないのか、だって?

ないね。考えた時点で負けだから。さあて、弱いものには興味ないし、バトルくんに宣戦布告でもするかにゃー?

はぁ?キミが戦うの?ボクと。えー・・・でもビースト持ってないんデショ?



ビーストがないから武器で戦うって?・・・は、あははっ!!なにそれっ!!すっごい面白いねっ!!

いいよ、いいよ、たまにはそういう異種格闘技戦も悪くないね!気に入ったっ!やろうっ!

それでもボクのビーストには勝てないと思うけどー。行くよ、虎牙王!神技一体!!

どう?これがボクが虎牙王を憑依させた姿だよ。1回しか見せないけどねー。

なんでかって?2回戦はないからに決まってるじゃん!ボクに負けること、しっかり覚えておくんだよー?



よーっし、それじゃあ突撃ー♪ボッコボコにしてあげるね~!!

わっ、いっがーい!あっさり避けたね。キミ、すばしっこいんだー。

だけどそれもオシマイ。はい、つーかまえた!鬼ごっこはここまでだよー?

どうやって倒そうかにゃー?キミはどうされたい?

うーん、迷っちゃうなぁ。でも決めた!キミは炎に焼かれてTHE・ENDだーっ!!



・・・な、に?うそ・・・ボクの炎を防いだ?しかもその隙に・・・い、いない!?

わぁっ!びっくりしたぁー。いきなり目の前に現れるなんて。武器を突きつけられたらボクも終わりだね。

これって負けってやつ?うそデショ?・・・うわー負けちゃった・・・負け・・・負け・・・。

はは・・・ははは・・・あーっはっはっは!サイコーだね!負けるって、サイコーだよっ!!

こんな熱いバトルができるなんて、楽しすぎるっ!!キミのことバトルくんと同じくらい好きになっちゃったよ!!



強いものに負ける感覚っていうのも、サイコーにしびれるよ!!

ハハッ、ボクはキミに負けた。だけど次は絶対に負けないからね?ボクは勝つまでキミに挑戦しつづけるから!

逃げてもムダだよぉー?ボク、どこまでもキミのこと、追いかけて行くからね~?



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