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仮面貴族ローレンス

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1/15~1/28


仮面貴族ローレンス

ハイヨー!シルバー!待たせたね、ベイベー!えっ!待ってなかった?いや、待ったいたのさ・・・キミが生まれる前から・・・

順番が逆になったね。僕はローレンス。人は「仮面貴族」、または「百の顔を持つ男」と呼んだり呼ばなかったり・・・

それじゃ何も解らないからもう少し詳しく教えてくれって?ふふ・・・秘密さ。トップシークレットなのさ。ふはははは。

さぁ、シルバーに乗って出かけようじゃないか!どこへって?それは僕にもわからない・・・シルバーの気の向くまま・・・

シルバーは賢いやつさ。いつも僕を導いてくれる。君には僕が、僕には君が必要だったのさ。シルバーに乗りたまえ、ベイベー。



むむ。シルバーが向かうこの方向は・・・、どうやら劇場での舞踏会に向かっているようだ。

公爵が主催する、会員制の仮面舞踏会でね。顔を隠すとはいえ、誰かの紹介が無いと入れないのさ・・・なんでもありでは困るからね。

そこでは、貴族も平民も、皆が身分を隠して踊るのさ。正体が解ったとしても追求しないのがその舞踏会のルール・・・シークレット。

君も王様や貴族と話すことが出来るかもしれないよ。もっとも、そこで話したことは他言してはいけない。

丁度いいことに、その舞踏会のチケットが2枚ある。どうだい、行ってみないか。何か面白い出会いがあるかも知れないよ。



ダンスをうまく踊る自信がないのかい?最初は誰でも初心者さ。では、僕が基本のステップを教えてあげよう。

シルバーが君を選らんだんだ。このシルバーと僕の目に狂いは無い。・・・多分。

では、舞踏会に行く前にベーシックなダンスの練習をしてみようか。そこの川辺なら人が通らないから丁度いいね。

ダンスの教科書11ページ。ダンスの真髄はラブアンドピース・・・愛を表現して伝える肉体言語なのさ。ラブリーベイベー・・・。

愛の感情を表現する為には先ず、基本のリズムを刻めるようになることが重要さ。何事も基本がないと見栄えがしないものさ。



リズムの取り方の基本を教えよう。ワン、トゥー、スリー、フォーとてもシンプルに、リズムを正確に刻むだけ。イージーだろう?

次に、リズムの裏を感じるんだ。トゥー、とフォーの時に大きく体を動かしてみよう・・・例えばこんな風に。ふはははは!!

トゥー、とフォーの時に足首をツイストしてみよう。ボトムスの裾を上げてみると更に見栄えが良くなる。

更にツイストの時に足首を外にはじくんだ。こんな風にね。さぁ、レッツトライ!

いいじゃないか、グッジョーブだよ!それをあと1000回繰り返すんだ。



ダンスが上手く踊れると、とても格好いいぞ!僕みたいにね。はははは。

次に応用技として、スピンをお教えしよう。とにかく回るんだ!このように!!うぉぉおおお!

左右に足をはじいて、雰囲気を作って左足を軸にして体を巻き込んでターン・・・!そして決めボーズーーはっ!

これをリズムに合わせてやるんだ。さぁ、やってみたまえベイベー!恥ずかしがらずにね。

うんうん。いいぞ!基本は十分だ。あとは本番でやって覚えてみよう。



なに、失敗を恐れることは無い。君も仮面をつけて、顔を隠して参加するんだ。思い切ってやってみるといい。

準備は十分!さぁ、シルバーに乗って劇場へ向かおう!ハイヨー!シルバー!

ついたぞ!ここがあの男の待つオペラハウス・・・いや、なんでもない。さぁ参らん!

おや、音楽が聞こえてくる様子。どうやら中ではもう既にダンスが始まっているようだね。

出入りする人達を見るに、今日もなかなかに盛り上がっているようだ。・・・うんうん・・・皆、優雅ではないか。



皆、仮面をしているが、その出来の良し悪しである程度は身分がわかるのさ。今日は面白い人たちが多いようだよ。

今通りかかった集団の中心にいた虎の仮面の男。あれは有名な没落貴族だ。

昔は様々な舞踏会で派手なダンスを踊り、僕と競い合ったこともある。

ダンス界のタイガーとキャット・・・そう呼ばれたこともあった。

その名残で貴奴は虎の仮面を、僕は猫の仮面をつけているのさ。



ライバル?いや、ライバルじゃない。親友というか・・・戦友のようなものさ。嘘じゃない、本当さ。

奴が表の舞踏会の世界から姿を消したとき、僕もダンスを辞めようかと思った。

しかし、奴は正体を隠して、こうした仮面舞踏会に現れるようになった。あえて話はしていないがね。

まぁ、簡単な挨拶ぐらいはしているが・・・ここではお互いに深くは話さない、相手のことを詮索しないのがルール。

言葉が無くとも、ダンスを見れば、その心は伝わるものさ。



他の人たちにもそれぞれの事情がある。その思いを仮面に表現するのだ。だから、皆、仮面は凝ったものを作るのだよ。

僕のこの仮面も結構な人気があってね。プレゼントする機会もあるから実は何枚か重ねてつけているのさ。

君のこの仮面が欲しいかい?ふふふ・・・では、今日は特別に貸してあげよう。返すときは綺麗に洗って返しておくれよ。

ではダンスホールに入ろう。どうだい、皆面白い仮面をつけて踊っているだろう。

人の表情だけでなく、馬や狼といった仮面も人気がある。実際につけて話してみるとわかるが、これが意外と面白いんだ。



例えば、あそこにいる蝶の仮面をかぶった男。彼はここではパビヨンと呼ばれていてね・・・

蝶のように舞い・・・と言われるが、まさにそんな様子で飛び跳ねて踊る。彼の踊りに魅了される婦女子は多いようだよ。

仮面をつけた女子達、ほとんどは貴族の令嬢で、出会いを求めている・・・

表向きにはそんな遊びは出来ないが、ここでは有りなのだ。

実際には正体が解っていても、ここであったことは秘密にする。そういうルール。



パピヨン、ドラゴンマスク、マカロニ仮面・・・皆、華やかで人気がある。モテモテというやつだな。僕ほどではないが。

あとは、やはりタイガー。やはりあいつのダンスは一級品だ。品格が違う。

虎のように荒々しく、素早い。まだ当時の虎の目は死んでいないようだな。嬉しいぞ!

奴のダンスを見ていると、僕の中に眠る野生の猫が目を覚ますようだ・・・

おや、タイガーの奴が僕たちを指差しているね。こっちへ来いといっているようだ。



どうやら皆、僕たちの踊りを見せてほしいようだね。時は来た。僕と君の練習の成果を見せるときがやってきたようだよ!

むむっ!どうしたんだい?いきなり上手く踊れるか不安なのかい?出る前から失敗することを考えてはいけないよ。

では、お手本を見せてあげようではないか!僕の!この!優雅な!輝く!体を!見たまえ!

とっておきの必殺技をお見せしよう!フライングクロス!!とうっ!!!

ふははは。どうだい、僕のダンスに惚れたかい?



ふふふ。僕をむやみに褒め称えるのはやめたまえ。僕はベイビーと仲良くなりたいだけなんだ。

君にも何か光るものがあるはずだ。灰に埋もれたダイヤモンド・・・それを磨くのが僕の楽しみなんだ。

さぁ、君の本気の踊りを見せて見たまえ!レッツダンス!シェケナベイベー!

ふははは。初めてにしてはなかなか出来るじゃないか!面白いぞ!

君の情熱に敬意を評し、僕ももっと本気で踊ろうではないか!マンマミーア!ベイベー!



僕がここまで本気を出すのは久しぶりだぞ!何年ぶりか・・・ふはははは!

さぁ、ベイベー!もっと本気で踊るんだ!大人のキミを見せてくれ!

キミと僕とで1タスは2じゃなく、200になる・・・今日の僕は100倍の速さで踊れる!そういう気持ちだ!!

さぁ、最後のキメだ!練習でやったスピンを思い出せ!

さぁ、回るんだ!!そして飛べ!!スカイハイ!!最後にキメボーズだ!!!



練習どおり!いや、それ以上だ。最高だよ!ベイベー!

ありがとう、ベイベー!キミのおかげで最高のダンスが出来たよ。

君と踊る機会があって本当に良かったと思うよ。今日は本当に楽しかったね。

タイガーと、パピヨンが拍手してくれているよ。君も彼らに気に入られたようだ。

沢山のベイベーたちに囲まれると厄介だ。その前に僕はここを去るとしようか。



なに、ダンスのある場所に僕や彼らは必ず現れる。きっとまた会えるさ。

君もこれを機会にダンスを続けてくれると嬉しいな。ベイベー、君はもっと上手くなる。

そろそろ、夜が明ける。僕は次の迷えるベイベーのもとへ向かうとしよう。

シルバーは東へ向かおうとしているようだ。朝日の向こうにどんな出会いが僕を待っているのか・・・

行くぞ!シルバー!また会おうベイベー!!



天才王子ローレンス

一つ、人より男前・・・二つ、富貴を捨てた男・・・三つ、みんなの天才王子、ローレンスとは僕のことだ。

僕がなぜ天才と呼ばれているのか・・・その秘密を君だけにそっと話そう。

僕は20年前、とある国で5人兄弟の末っ子として生まれた。

5歳の頃、絵本に退屈していた僕は図書館にある歴史書と兵法書、そして医学と法律、経済の本を読み漁っていた。

特に経済の本は面白かった。僕は本の内容を一字一句暗記し、経理のおかしいところを指摘して回ったため、役人に恐れられていた。



6歳のときに魔王軍が城に攻めてきた。何の準備もしていなかった城の人々は慌てふためいた。

城の中で、皆をまとめて戦える人間は僕しかいなかった。僕は関門捉賊の献策をし、将軍として魔王軍と戦った。

・・・そして3度の猛攻撃のすえ、魔王軍をあと一歩のところまで追い詰めたが取り逃がしてしまった。

当時の僕は若すぎた。国を守ったことよりも、敵を取り逃がした事を役人たちに強く非難された。

役人たちに疎まれていたのだ。将軍の職を罷免されてしまった僕は王子の身分を隠して諸国を放浪することにした。



王子という身分を隠しての生活は大変だったが、それまでに無かった自由を手に入れることが出来た。

いろんな街を放浪した。そこで人々の貧しい生活と、身分の格差、社会の構造を思い知った。

放浪の身の僕に良くしてくれる人もいたが・・・みんな僕の正体を知ると急に態度が変わり、少年の僕の心は傷ついた。

そのうち、だんだんと人間や文明が嫌になり、僕は人付き合いを避けて山奥の自然の中で暮らすようになった。僕が8歳の頃だ。

10歳のときに山奥で年老いた狼に出会った。その狼に山の掟を教えてもらい、僕は山の主になった。



山の主となってからは毎日のように主の座を狙う獣達と戦った。

沢山の獣と戦ったが、雪山から温かい土地を求めてやってきた熊はてごわかった。僕の体には熊と戦ったときの傷がある。

虎も手ごわかった。戦いのうちに理解しあうことが出来た。その虎は僕の師匠となった。

それから3年後、城から迎えの使者がやってきた。先代の国王が隠居し、兄弟で家督争いをすることになったのだ。

僕は家督を兄弟に譲ったが、周りの人間が放浪の身でいることを許してくれなかった。



14歳のとき、僕は地方の県令となり、その土地を豊かにするため治水を行い水田を開発した。

それから3年、貧しかった農民達は自分の土地を持つようになり、生活は改善し豊かになった。

しかし、荘園の領主たちにとって、農民が独立してしまうのは都合が良くなかった。結局、僕はそこでも職を罷免されてしまった。

18歳になった頃、僕は完全に政治の世界に嫌気がさして、再び国中を放浪するようになった。

旅先で僕は音楽やダンス、絵画、様々な芸術に出会い、そこに生きる道を探そうとした。



昼は歌を歌い、夜は酒と薔薇を持って仮面舞踏会へ通う、そんな生活をしていた僕は、とある画家の絵と出会った。

その絵はオペラハウスのロビーに展示されていた。奇妙な心象画だった。

決して有名な画家ではないが、その人の描く絵は僕の心を強く揺さぶるものがあった。

その画家は元々は有名な貴族の出であったが、身分や家族、全てを投げ捨てて絵の道を選んだという。

その画家は酷く貧乏だった。そして悲惨な最期を遂げた。



僕はその画家の没落弟子を名乗り、その人の絵を描写し続けた。2年ほどでその画家の作品を全て模写した。

とある日、仮面舞踏会で知り合った貴族がその絵を気に入り、展示会を開きたいと言って来た。

僕としては自分の絵よりも、元になった画家の絵をしってもらう良い機会だと思い、展示会を開くことになった。

しかし、僕の模写は僕自身のオリジナルの絵として展示し、売られていた。そして、その展示会で貴族や評論家たちに絶賛された。

その方が絵を高値で売るのに都合が良かったのだろう。なんとも皮肉で不本意なものだった。



絵が評価されるようになると、過去の政策なども評価されるようになり、僕は天才と呼ばれるようになった。

これが僕が天才と呼ばれるようになったこれまでの経緯だ。

富も名声も手に入れた。しかし、どちらも僕には必要の無いものだった。

そしてまた全てを捨てて放浪生活をしている。これが今の僕だ。

人に天才と呼ばれて悪い気はしない。しかし、まるで生きた心地がしない。心に喜びがわかない。



山奥で熊や虎と戦っていた頃が懐かしい・・・あの頃の方が僕の生活は充実していた。生きている実感があった。

それならば、今からでも熊や虎に会いに行けばいいじゃないかだって・・・?

たしかに、それが出来ない理由はない。今の僕は全てを捨てている。

・・・山に行ってみよう。

目指すはあの谷を越えた、一番高い山だ。



行くぞシルバー!僕は僕の人生を、失った野生を取り戻す!

それから三日三晩、シルバーに乗って山道を駆け抜け、かって僕が暮らしていた山奥の洞窟にたどり着いた。

ここが僕の暮らしていた洞窟・・・むっ!そこに誰かいるのか・・・

熊!!そのおもかげは・・・昔戦った熊の息子達か!?

危ない!襲い掛かってきた!!僕の事を覚えていないのか?



仕方が無い・・・いや、いい機会だ。僕の腕がなまっていないかどうか試してみよう・・・

・・・さぁ、かかってこい!叩きのめしてやる!

はっ!この程度か!?昔戦った貴様の親はもっと強かったぞ!!

ふん!力比べをしてやろう!!僕は逃げない!正面からぶつかって来い!!

ぐぬぬぬぬ・・・!!!!



ぬぉぉぉぉおおおおお!!グマァめぇえええええ!

ぐはああっ!肩と足をやられた・・・

・・・さすがに熊と正面からぶつかり会うのは無茶があったか。ぐぬぬぬ。

しかし、このままで終わる僕ではない!やっと生きている実感が戻ってきたぞ!!

もう一度貴様と僕の力を試してやる!渾身の力を振り絞って!貴様を!殴るっ!!



うぉっぉぉぉおおおお!くらえええええ!

渾身のボディーブローが入った!!これで決まったか!?

・・・まだ立ち上がってくる!熊の体力恐るべし・・・!肝臓が人間とは違うところにあるのか!?

!?虎の鳴き声が聞こえる!!熊と戦っている気配を察知して、虎たちまで現れたのか!

虎が十匹!!いや、もっといるのか!?熊の数も増えてきたぞ・・・



ぐぬぬ・・・これ全部を相手にするのか・・・

僕は負けない!!うぉおおおお!!

崖を背にすれば、戦う相手は正面のみだ!全員一撃で倒してやる!

さぁ熊と虎ども!!かかってこい!!ぶったおしてやる!!

それから僕は熊と虎たちと一週間、不眠不休で戦い続けたのだった・・・



そして僕はー勝利した。

熊と虎たちは僕を再び山の主として認めてくれたが、僕はやはり街に戻ることにした。

僕はボロボロの体と、全力で戦った充実感で山を降りて街に戻った。

その熊や虎たちとの戦いを隠れて見ていた新聞記者がいた。

彼らは街でその戦いの様子を語った。天才王子が熊と戦う、おかしな話だろう。



その話は街で大きな噂になった。人々はそうした面白おかしい話を好むものさ。

噂には背びれ尾びれがつき、いつの間にか僕は山に住むドラゴンを退治したことになっていた。

ドラゴン退治の噂は歌となり、吟遊詩人の間で流行歌となった。

これが僕が天才と呼ばれるようになった第二の経緯だ。

僕が天才と呼ばれるようになった第三の経緯は・・・えっ?もういいのかい?もっと話をさせてくれよ。



・・・そうか、君には魔王軍と戦う使命あったんだね。引き止めて悪かった。

続きはまたの機会にしよう。再びどこかで出会ったときに話させてくれ。そのときは君の話も聞かせてほしい。

それでは君の武運を祈っている。さらばだ!ハイヨー!シルバー!新たな出会いを求めて西へ向かえー!



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