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スウィングキャットリハモ

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8/10~8/22


ブギウギキャットリハモ

今日もたくさん練習して、いつの日か『キャットノート』のステージで演奏したいニャア・・・。

『キャットノート』はすべてのジャズ演奏者が憧れるジャズクラブ!

でも・・・私の実力じゃ、まだまだ『キャットノート』のステージには及ばないニャア。

落ち込んでる場合じゃニャかった!いつか夢のステージで演奏するためにも、今は練習ニャ!

リハモ、今日もたくさん練習して偉いにゃ!



こんにちは、ジャム。だって私、ジャズが大好きだから・・・ピアノに指をかけると勝手に動きだしちゃうんだニャ!

リハモのピアノを聴いていると、体がソワソワして・・・セッションしたくなっちゃうにゃ!

フフフッ!ジャズ演奏者にとってはこれ以上ないほどの褒め言葉だニャ。

にゃ?ジャム以外の誰かがリハモのピアノに釣られて来ちゃったみたいにゃ?

えっ・・・本当だニャ。ええと、あなたはだぁれ?へぇ、○○○(プレイヤーの名前が入る)さんっていうのニャ?



そ、そんなに褒められたら照れちゃうニャ・・・でも、私のピアノを気に入ってくれたのはとっても嬉しいニャ。

だけど、私なんてまだまだなんだニャ。いつか納得できるほどの演奏ができるようになりたいニャ・・・。

リハモー!これ、見てにゃ!

ニャニャッ!?ジャムってばいつの間に・・・え?これは・・・。

『キャットノート』今度開催されるジャスフェスティバルはコンサート方式で、にゃ、にゃんと優勝者は・・・。



『キャットノート』お抱えのジャズ演奏者になる権利が与えられる・・・ニャニャッ!?

挑戦するしかないにゃっ!?

素敵だニャア・・・!『キャットノート』のお抱えジャズプレイヤーだなんて・・・絶対楽しいニャ!

でも・・・私なんてまだまだ実力不足なんだニャア・・・中途半端な演奏をしたって、みんなの迷惑に・・・。

○○○(プレイヤーの名前が入る)さん・・・ありがとうニャ。そんなふうに励ましてもらえて嬉しいニャ。



私に足りていないものは、あとは自信だけ・・・かぁ。そうニャのかなぁ?

あっ、○○○(プレイヤーの名前が入る)さん・・・足でリズムをとり始めた?なんだか体がムズムズしちゃうニャ?

体が勝手に動いちゃうニャ!ピアノを弾きたくてたまらない!

フフッ!リハモったら、いつも以上にピアノの音が弾んでるにゃ!

ニャニャッ・・・だって、○○○(プレイヤーの名前が入る)さんがリズムをとるのうまいんだもん・・・!



ジャムだって、さっきからしっぽが揺れてるニャ!

にゃ!?こ、これは・・・。

フフッ、みんなでセッションしようニャ!

すごいニャ・・・次から次へと音が閃いて・・・指先が、体が一瞬で反応していくニャ・・・!

楽譜なんてもちろんなし!風の向くまま気の向くまま、心で感じたリズムとメロディに身を委ねるニャ!



にゃにゃっ!?いつの間にか猫たちが大勢集まって・・・。

ニャハッ!恥ずかしいけど、でもこんなにたくさん集まってもらえて嬉しいニャア!

思う存分、リハモのジャズに酔いしれていって欲しいニャ!

みんにゃ~!楽器がある猫は一緒にセッションするにゃ!ない猫は体を好きなふうに動かして踊ってにゃ!

楽しいニャア!ジャムのひと声で、みんなそれぞれ好きなように踊って演奏してるニャア。



○○○(プレイヤーの名前が入る)さんも楽しんでるかニャア?

ほら、恥ずかしがらないで!もっと音に身を任せて・・・好きにダンスするんだニャ!

フフッ!こんなに楽しいのは久しぶりだニャア・・・。

最近はずっと『キャットノート』のステージに上がりたいって、思いつめてたんだニャ。

でもそんなふうに縮こまっていたらダメニャんだよね?



次から次へと猫がやって来るにゃ・・・!どうしよう、リハモの家に入り切らないにゃあ!

そしたら窓を開け放てばいいニャ!リハモ渾身のジャズが目一杯響き渡るように!

リハモったら、まるで別人みたいにゃ!

そ・・・そうかニャア?

今のほうがずっといいにゃ!もっとたくさんリハモのジャズを聴かせてにゃ!



○○○(プレイヤーの名前が入る)さんも、もっと私のジャズを聴きたい?

・・・フフッ、それニャら張り切っちゃうニャ!

リハモ、さっきは自信がないって言ってたけど・・・これならきっと大丈夫にゃ!優勝できるにゃ!

優勝・・・。『キャットノート』のステージで、私がイチバンに?

うん、やってみるニャ。みんなのおかげで自信がわいてきたニャ!



グルーブキャットリハモ

うーんダメだニャ・・・こんなんじゃまだまだ足りないニャ。落ち込んだ顔ばかり見せてごめんニャ、○○○(プレイヤーの名前が入る)さん・・・。

ジャズクラブ『キャットノート』のジャズフェスティバル・・・優勝すれば専属演奏者の権利がもらえるニャ!

絶対に優勝したいけど、なかなか納得いく演奏ができないニャ・・・。

あまり根を詰めると続かないよ?ほら、ミルクをどうぞ。休憩したら?○○○(プレイヤーの名前が入る)さんも心配そうにしてるにゃ。

ありがとニャ。でも・・・こうしている間にも時間がなくなっていくと思うと・・・。



ジャズを極めたいなら、いっそ『ニャーヨーク』へ修行に行くべきにゃっ!

『ニャーヨーク』って・・・ジャズの聖地の・・・。

そうだにゃ!たくさん勉強できるし、近くでホンモノのジャズを聴けるにゃ!

でも、ジャズフェスティバルまでそんなに時間がニャいし・・・。

ああっ、ごめんニャさい!○○○(プレイヤーの名前が入る)さんまで悩ませちゃって・・・!



・・・とりあえず、もう少し考えてみることにするニャ。

今日はもう帰るの?

うん、じゃあまた明日・・・!

はぁ・・・せっかく練習室を借りたのに、不安で練習に身が入らないなんてダメダメだニャ。

ニャーヨークかぁ・・・いつか行ってみたいとは思っていたけどニャ・・・。



いざチャンスが巡ってくると、なかなか勇気だ出ないものだニャア。

ニャーヨークの写真集にガイドブック・・・憧れてたからたくさん持ってるニャ。

でも・・・ウジウジしていたら『キャットノート』のステージに胸を張って立てないニャ。

・・・ニャ?このサックスの音は・・・聞き覚えがあるニャ。まさか・・・!?

確か、この棚に置いてあるはずニャ・・・あった!



何度も何度も繰り返し聴いてきたレコード・・・ニャーリー・パーカーのサックスだニャ。

私が大好きなニャ―リーのサックスを聴き間違えるはずないニャ!

でも、ジャズの神様みたいな存在のニャーリーがこんな場所にいるわけ・・・。

ニャニャッ!?○○○(プレイヤーの名前が入る)さん・・・まさか○○○(プレイヤーの名前が入る)さんがニャーリーさんを連れてきてくれたのニャ!?

○○○(プレイヤーの名前が入る)さんはニャーリーさんが引退してこの辺りで静かに暮らしていると調べて探しだしてくれたんだにゃ!



そんな・・・ニャーリーが近所に住んでいたなんて、全然知らなかったニャ!

静かな余生を過ごすために、誰にもバレないようにしていたらしいにゃ。

あ、あの!あのあの・・・わ、わ、わ、わ・・・私!

リハモ、落ち着くにゃ!

ご、ごめんニャさい!だって、憧れのジャズプレイヤーがすぐ近くにいるんだもの!簡単には落ち着けないニャア。



スーハースーハー・・・深呼吸・・・。

え?『ジャズ奏者なら言葉よりもこっちだろう?』って・・・それ、ニャーリーさん愛用のサックス!?

まさか・・・ニャニャッ!?セッションしてくれるニャ!?

よかったね、リハモ!こんなチャンスめったにないにゃ!

○○○(プレイヤーの名前が入る)さん、ジャム・・・!うん、そうだよね。こんなに素敵な機会、逃せないニャ!



リハモの表情が一気に明るくなったにゃ!

ニャーリーさんのサックス、レコードで聴くよりもずっと弾んで響いて・・・最高だニャ!

引退だなんてもったいないニャ・・・もっとニャーリーさんのサックスを聴いていたいニャ・・・。

『君が次の世代に繋げていって欲しい』ニャ・・・?私にそんなすごいことできるかニャ。

リハモのピアノだってニャーリーさんに負けてないにゃ!もっと自信持つにゃ!



さ、流石にそれは言い過ぎだニャア・・・!

えぇっ!○○○(プレイヤーの名前が入る)さんまで・・・そんなに褒めちぎられると照れちゃうニャア。

少しは自信がついたかにゃあ?

・・・うん、ニャーリーさん!私、がんばるニャア!

ニャーリーから受け取ったこのジャズへの熱い気持ち・・・『キャットノート』のステージ上に持っていくニャ!



その意気だにゃ!リハモなら絶対に優勝間違いないだにゃあ。

言い過ぎだニャ!まだわからないニャア・・・!

もし優勝できてもできなくてもできても、ニャーリーさんがいたニャーヨーク、いつか行ってみたいニャア。

きっと素敵な場所なんだってこと、ニャーリーさんのサックスを聴いていたらわかるニャ。

でもまずは『キャットノート』のステージで、私のジャズをみんなに精一杯届けるニャ・・・!



スウィングキャットリハモ

ドキドキするニャア・・・いよいよジャズクラブ『キャットノート』主催のジャズフェスティバル当日ニャ!

緊張してるにゃ?

してるに決まってるニャア!さっきから指が震えて止まらないニャ・・・。

○○○(プレイヤーの名前が入る)さん・・・ジャム・・・客席で見守っていてニャ。

もちろんニャ!リハモならいつもみたいに弾いたら絶対優勝できるにゃ!自信持つにゃ!



・・・うん、ありがとう。ちょっと落ち着いてきた。今の私にできる精一杯のジャズをやってみるよ。

ファイトだにゃ~!

舞台袖に移動してきたけど・・・みんなすごくうまい・・・ああ、順番が近づいてくるニャ。

大丈夫・・・この日のために何度も練習してきたんだニャ・・・。

繰り返しセッションにつきあってくれたジャムや仔猫たち、それに応援し続けてくれた○○○(プレイヤーの名前が入る)さん・・・。



みんなのおかげで、以前の私から成長できた気がするニャ。

あっ、とうとう私の番だニャ・・・!

ふぅ・・・スーハースーハー・・・。

リハモ~!見守ってるにゃあ~!

ジャム!○○○(プレイヤーの名前が入る)さんも客席にいる・・・みんなに楽しんでもらえるようがんばらなくちゃ。



ああ、ダメ・・・鍵盤に置いた指先が震えて・・・うまく弾き始められないニャア。

どうしよう。ここで終わりニャの?あんなに練習したのに。みんな応援してくれたのにニャ・・・。

頭が真っ白で、何も考えられニャい・・・!

『キャットノート』のステージに立つなんて、私には分不相応な願いだったのニャ・・・?

あれ?どこからかリズムが聴こえてくるニャ・・・。



○○○(プレイヤーの名前が入る)さん!?ああ、○○○(プレイヤーの名前が入る)さんが足で床を叩いてリズムを刻んでいるんだニャ!

きっと私を応援してくれてるんだニャア・・・。

いけーリハモー!にゃあぁん!

○○○(プレイヤーの名前が入る)さん!ジャム!・・・よーし、いくニャア!

さっきまでの緊張が嘘みたい・・・軽やかに指が動いてリズムを作っていくニャ!



スイッチが切り替わっちゃったみたいだニャア。大きく手を振り上げて鍵盤を叩くのが心地よいニャ!

会場がひとつになっている感じがするニャ!みんなで一緒にスウィングしてるニャ・・・!

あれれ?袖にいた次の演奏順のひとたちまでリズムをとり始めてるニャ!?

まさか、私の演奏に釣られてしまったのニャ・・・?

コンテストの最中だけど・・・楽しいからいっか!みんなで一緒にセッションタイムだニャア!



ニャニャーン!・・・はぁはぁ、すごい時間だったニャ。

でも、コンテストの最中にあんなことになっちゃって・・・きっと怒られるニャ・・・。

リハモ、お疲れ様!すごかったにゃ・・・!

ありがとう、ジャム、○○○(プレイヤーの名前が入る)さん。でもこれじゃあきっと優勝は無理ニャ。

あっ、優勝者の発表がされるみたいにゃ。



・・・えっ、嘘・・・優勝は、私!?信じられないニャア!

リハモおめでとう!やったにゃー!みんなをスウィングさせたリハモのジャズの力が認められたんだにゃ!

ゆ、夢じゃないニャ・・・イタタッ!ほっぺたつねったら痛いニャ・・・夢じゃないニャ!?

何やってるにゃ~?夢なわけないにゃ!これからリハモは『キャットノート』お抱えジャズプレイヤーにゃ!

私が・・・本当に『キャットノート』の・・・?



・・・でも私、まだまだ未熟者ニャ。もっと広い世界を見なくちゃいけないニャ。

リハモ・・・?どうしたんにゃ?

以前、伝説のサックス奏者ニャーリー・パーカーとセッションしたとき、もっとこういう経験したいって思ったのニャ。

広い世界を見て回って・・・たくさんの人とスウィングしたいニャ!

手始めにニャーヨーク、そしてニャーオリンズ・・・たくさんの場所でジャズの修行をしたいニャ!



本気なんにゃね・・・じゃあ止めないにゃ!でもジャムも連れて行って欲しいにゃ。

ジャムは私の親友猫だニャ!一緒に来てくれたら心強いニャ。

○○○(プレイヤーの名前が入る)さん、ステージで私が動けなくなっていたとき、リズムで鼓舞してくれてありがとうニャ。

あのとき○○○(プレイヤーの名前が入る)さんの心が伝わってきて、私の自分を奮い立たせることができたのニャ。

ジャズ修行の旅が終わったら、ぜひまた私のピアノを聴きに来て欲しいニャ!また一緒にスウィングしようニャ!



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